「破風」って何?どんな役割?
2022年03月23日
お家の外壁塗装を行う際、屋根や外壁のみを塗装すると考えがちではないでしょうか。
家には雨戸や破風といった付帯部分と呼ばれる箇所があります。
「破風」とは、屋根の妻側の山形になっている側面に取り付ける板で、雨どいがついていない面を指します。
その板を破風板と呼びます。
写真の、オレンジで示した部分を指します。
普段あまり目にとめない箇所だと思いますが、実は重要な役割を担っています。
破風の役割
1防水
破風の重要な役割は雨水の侵入を防いでくれる防水性です。
破風が無いと屋根の側面が露出した状態になり、雨が入りやすくなります。
横殴りの雨が降った場合など、横や下から入る雨が屋根と外壁の屋根内部に侵入して、雨漏りの原因となります。
2防風
屋根は上から吹く風には強いと言われています。
しかし側面や下部からの風には弱いので、破風を設置することで側面や下部からの風を遮断し、屋根が台風などで吹き飛びやすくなるのを防ぎます。
3防火
破風は火災からお家を守る役割もあります。
住宅火災は通常下から上へと向かって火が燃え広がっていきます。
火元から上がった火が上に達するのはとても早く、特に屋根裏は防火材が使われていないことが多く無防備であるため、一度火が回ると一気に延焼しやすいです。
破風板によって、屋根裏への火の舞い込みを抑え、屋根への延焼を抑制させます。
こうした理由から、破風板には耐火性のある部材を使用することが多いです。
自然環境による劣化
破風板は一般的に20年ほどの耐久性があると言われています。
しかし、常に紫外線を受け続け、強風や大雨にさらされている破風板は確実に劣化が進みます。
木質系の破風板には、紫外線と雨風による塗膜の剥がれ、腐食のリスクがあります。
特に建物の南側は、日に当たりやすいことから劣化の進みやすい傾向にあります。
塗装の剥がれやひび割れの起きた破風板に雨があたり、内部に水が染み込んで腐食・雨漏りの原因となります。
金属系の破風板も、雨水が原因で錆びが発生する恐れがあります。
雪の多い地域では、屋根から雪が落ちる際に破風板が破損するといった恐れもあります。
劣化症状
1剥がれ・色褪せ
施工から数年経過すると、破風板に色褪せが見られることがあります。
色褪せがすぐに悪影響を与えるとは言えませんが、放置すると剥がれにつながる可能性が高くなります。
その剥がれを放置すると破風板自体が腐食する原因になりますので、注意が必要です。
2雨漏り
塗装に剥がれやひび割れが起こると、防水性が劣化します。
そこから水が屋根に入り込み、雨漏りが起こり屋根材や外壁材へも腐食が進みやすくなります。
3落下
劣化している破風板を放置することで、落下の危険性が高まります。
とくに木質系の破風の場合は、腐食が進むことで剥がれて落ちやすくなります。
上記のような症状が見られたら要注意です。
外壁塗装の専門家に相談しましょう。
まとめ
破風は、防風・防水・防火、外壁の保護など重要な役割があります。
いつ自然災害が起こるかはわかりませんし、破風板の経年劣化は避けられません。
そのため、破風板に傷みが見られたら、早めに対策を行っておくことをおすすめします。
劣化が進行する前に相談や工事を依頼すれば、結果的に補修費を低く抑えることが出来るでしょう。
before
after✨
工事の際には足場が必要となるため、外壁や屋根のリフォームと併せて、信頼できる専門業者にご相談されることをお勧めします。
見た目も美しくなりますよ(^^♪
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